2017年04月19日
今週は、岡山県岡山市、児島湾の近くに用事があったので、
湾内のとある防波堤に、超久々に、通ってみました。
もちろん、狙いは、春の一発大物狙い、スズキ鱸です。
最初から結論を言いますと、
ベイトも何も見当たらず、小潮だったこともあり、
久々に、ボウズをくらってしまいました。
すがすがしい、丸ボウズです。
しかし、タダでは終われないので、色んなデータ収集をしてきました。
4/17(月)は午後から深夜までまとまった雨が降り、
水温が低下しているんだろうなと簡単に考えながら、
翌18日の朝マヅメに出動したんですが、
キャスト開始前に表層水温を計ってみると、
AM3:30 実測16.8℃もある。
(参考:同時刻の近海沖2m層水温は12.9℃、気温は実測13℃)
何でこんなに水温が高いんだ?と思いながら、
日の出まで頑張ってみました。
結局、アタリも何もなく終了したので、気になる海水温を再度計測してみました。
AM5:30 実測16.4℃ やっぱり高い。
(参考:同時刻の近海沖2m層水温は12.9℃、気温は実測16℃)
翌日も朝マヅメに出動。
表層水温を計ってみると、
AM5:00 実測16.2℃
(参考:同時刻の近海沖2m層水温は12.8℃、気温は実測14℃)
結局、何が言いたいかといいますと、
まとまった雨が降ったあと、表層の海水温は上昇することもある(汽水域の場合)
ということです。
河口付近の汽水域は、比重の重い海水は下層にあり、
川から流れ込んでくる淡水は上層にあって、2層構造になっています。
沖に行くほど、海水と淡水が混ざり、表層と中層の海水温は近い数値になってきます。
汽水域ほど表層と下層の水温差が大きくなりやすく、
また、暖かい水の方が比重が軽いので、
昔の五右衛門風呂みたいに、お風呂を焚いている時、
水面だけが熱く、風呂の中は冷たい、という状態と同じ現象がおこります。
要は、今回の釣行の場合、
「暖かかった春雨と川の水は表層に、冷たい海水は下層にあり、
塩分濃度が急激に変わるのを嫌う魚は下層にいて、魚の活性が悪かった」
ということにしておきましょう。
こういう時は、トップウォータープラグやフローティングミノーではなく、
バイブレーションなどを使用し、下層の海底まで探らないといけなかったな、と反省。
塩分濃度で思い出しましたが、
海釣りで大雨が降った場合、水温を気にするよりも、水潮になって塩分濃度が下がり、
低い塩分濃度を嫌う、メバルや真鯛、青物などの活性が下がる、
もしくは、深場へ退避することの方が重要かもしれませんね。